2024年度第1回ボイタ研究会症例検討会報告
日時:2024年12月21.22日
会場:聖ヨゼフ医療福祉センター
講師:松澤裕美子先生
参加者
佐藤 雅男(こうの整形外科)、池田 なぎ美(横浜市西部地域療育センター)、
杉原 史高(きららの木)
出野 智子(青木医院)、原 正樹(神奈川県立総合療育相談センター)、
矢部 智子、山本 裕子(八尾市立児童発達支援第1センター)
竹原祥平(愛正会記念茨城福祉医療センター)、
荒井 千晶、大角しずか(大阪赤十字病院附属大手前整肢学園) 、
伊藤 三和子(老健 すこやか)、草下 香、
大畑真一、西田 まゆみ、北村彩乃、江平 知子(聖ヨゼフ医療福祉センター)、
症例検討会感想
茨城福祉医療センター 竹原祥平
12月21-22日にヨゼフ医療福祉センターで、2024年度第2回ボイタ研究会症例検討会が行われました。講師は松澤先生で、2日間で16名の参加がありました。参加者はコース中の方からベテランの方まで幅広く、たくさんの意見が飛び交う症例検討会でした。
症例は成人重心の方が2名、腹這いレベルの方、歩行レベルの方で、複数の運動レベルの方の評価と治療を体験できました。印象に残ったことを何点か書かせて頂きます。
1つ目は、4症例様々な方がいて、同じ踵の誘発帯一つでも、その方のアライメント、関節の硬さに応じて刺激しないと反応が出ないことがわかりました。前の症例がこうだったからと同じように誘発帯を刺激してもうまくいかず、その方の今の出発肢位を探し出さないと反応がでないことを学びました。
2つ目は、勉強会の行い方についてです。治療されている方が、今自分の行っていることを理解し、上手くいっていない場合はそれに気付き修正できるような言葉かけや、修正することで上手くいく体験をたくさんつめる機会にしていければと感じました。
施設の諸先生方、モデルの方々に協力を頂き、今年度は2回、症例検討会を開催することができました。研究会は来年度、コロナ前の6回開催ができるよう、会員の先生方に協力を依頼し、計画をすすめております。是非皆様に参加して頂き、実技・体験ならではの学びを深め合えれば嬉しい限りです。来年度もどうぞよろしくお願い致します。
症例検討会感想
聖ヨゼフ医療福祉センター 北村彩乃
年末に、聖ヨゼフ医療福祉センターにて2日間開催された症例検討会には、15名以上の先生が参加されました。私の担当ケースを2症例も出させていただき、「まずはいつも通りにしてみて」と笑顔で言われるものの、2症例目で内心あれ?いつも通りってこうだっけ?…と大勢の先生を前にやはり緊張していたのか、フリーズしてしまうこともありました。ですが、先生方から「1相からがいいと思う」「今、~が崩れたよ」「ここをこうしたらいいんじゃない?」など四方から助言をもらい、何とか治療を進められました。昨年5月に復職して毎日が慌ただしく過ぎていく中で、自分の手技と患者さんに対する評価と目標を見つめ直す良い機会となりました。また、ベテランの先生方が複数人で治療される光景はなかなかに圧巻でした。患者さんを視て、“短時間でここまで変わるのか”と思うと同時に、先生方を見て“こんな風に触ったり自分の姿勢もとればいいのか”と新たな発見もできました。
私にとって、症例から学べる事、先生方から学べる事、2つの視点を持って参加できた症例検討会でした。終わってから、ひとりで治療してみても、引き出しが増えたように思います。まだまだですが…
症例検討会の開催にあたり、感染症が流行り出している寒い時期にも関わらず、協力してくださった患者様、参加してくださった先生方、講師の松澤先生、草下先生に感謝いたします。